家づくりのこと

構造設計のイロハ【身の回りで学ぶ〜せん断力〜】

こんにちは、醤油です。

第2回目は「せん断力」についてです。

せん断力は第1回目で扱った引張力と圧縮力の概念と同じくらい、構造設計をする上で、重要な要素となります。

その一方で、構造設計を学び始めた方にとっては最初につまずきやすいポイントでもあると思います。

断面がせん断力に耐えることができないと、せん断破壊を引き起こしてしまいます。

せん断破壊は粘りのない脆性的な破壊とされていて、破壊が生じてしまうと部材が担っている支えるという役割を失い、

建物の崩壊に繋がりかねません。

よりせん断力のイメージを高め、せん断破壊が生じないように安全な設計を目指しましょう!

では実際に、せん断力とはどのような力のことでしょうか?例えば、普段の生活の中でもでせん断力を使っている場面もあります。

例としては「ハサミで物を切る」です。

ハサミで切るというのは、2枚の刃を使って、物体をずらすように力をかけ、断面を切り離すことです。

なので、切り離そうとする力に抵抗できれば、せん断破壊を防ぐことができます。

実際にハサミで物を切る場合、同じ力ならば、強度の高いものや、断面積が大きいものほど切りずらいですよね。

なので構造設計の場合も、せん断力に対しては、材料の強度を上げたり、梁や柱の断面積を大きくすることで

安全な断面を設計しています。

良き、建築ライフを!

 

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