家づくりのこと

構造設計のイロハ【構造とプランニング】

こんにちは、醤油です。 今回のテーマは構造とプランニングについてです!

建物は必ず、用途に応じ、プランニングを行います。

その時に、構造的に気になるの点は、「柱」や「梁」がどのような位置に必要になるかですよね。

僕も建築を習い始めたばかりの頃は、柱や梁など意識せず書き進めていって

後になって、予定外のところに柱が必要になってしまい、やり直しになった苦い経験もあります...笑

一般的な木造住宅であれば柱梁の他にも、耐震壁も重要な構造部材になります。

そのため、平面的には柱の他にも壁の位置も気にしながらプラニングする必要があります。

プランニング上、部屋と部屋を区切る壁であったり、外と中を隔てる壁を耐震壁として活用できるように意識してみましょう。

プランニングした後に耐震壁の計画を行うと、壁量足らなかったり壁配置のバランスが悪くなる可能性があります。

次に鉄骨造の建物のプランニングについてですが

私個人としては、鉄骨造が最もプランニングが柔軟に行えるかと思います。

鉄骨造は材料と断面の性能を効率よく使うことで、大スパンの梁や細い柱とすることが可能です。

鉄骨造の架構形式は「ラーメン構造」が多く採用されており、木造住宅の耐震壁構造とは違い、柱と梁のみで形成されるため、平面的には柱のみを意識してプランニングすることができます。

しかしながら、相性が良いと言っても注意点はあり、それを無視してしまうと、不効率な構造体となってしまいコストアップの原因となります。

注意点としては、

①一つの通りには2本以上の柱を置くこと

②一つの通りにある柱はずらした位置に置かない

③スパンは大きくとも、十数m程度までにとどめておく

①はラーメン構造の原則で、最低でも柱2本を梁で繋ぐことで性能を発揮します。できれば2スパン以上のラーメン構造とできれば、なお良いです!

②は例えば、一つの通りで柱が4本ある場合、プランニングの都合上、邪魔だからということで4本のうち1本をずらしたりはすることは避けましょう。

③スパンが大きくなっていくと、床や屋根が過度に変形しないよう、梁の断面を大きくする必要があります(特に梁のせいが重要)。鉄骨造の梁はH形鋼と呼ばれる建材を使うことが多いですが、大きな断面サイズとなると特注となってしまいます。

いろいろと、注意点を書きましたが、良い空間のためには、プランニングと構造が手を取り合って進めていく必要があります。

良き、建築ライフを!

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